飛ぶ前にしっかりかがむってこと

仕事でとか、家族のことでマイナスな出来事があった時、自分に言い聞かせてること。

1)最悪の事態を免れれば、あとはいくらでもリカバリーできる

2)マイナスの状態をマイナスのままにしておかない。マイナスな出来事が起きた時、そのマイナスをバネにして、材料にして、以前よりもプラスの状態にする。

2)いまは十分かがむ時なんだ(むしろあえて、もっともっとかがんで、地力をためるんだ)

1)のこと

しばらく家を離れていた息子が精神と肉体になんかダメージを受けて戻ってきたとき、息子の死について考えた。

潜在意識か深層意識のなかのトラウマがでて、ショック状態になっていた息子は、食事も飲み物も摂らない状態になっていた。

このまま自発的に食事をとらなかったら、死んでしまうだろうって思った。

父親である僕は、感情的になるまえに、冷静に対処を考えた。

とりあえず、精神を落ち着かせるため、抗鬱剤か何かが必要で、

落ち着いたら、食事と水分を摂るようになるんじゃないかって。

だからまず強制的にでも入院させようってことになった。

幸い母が手配してくれて、息子は医者にかかることができ、安定剤みたいなのを飲んだ。

それが効いたのか、自発的に食事を摂るようになった。

そう、息子の死という最悪の事態は、なんとか免れることができたんだ。

最悪の事態させ免れれば、あとはどんなに労力と時間がかかっても、リカバリーはできるんだ。

最悪の事態を免れたことを、感謝した。

最悪の事態さえ免れれば、あとはどうだってやりくりできる。

命を失ってしまったら、それで終わりなんだ。

絶対にそれだけは免れさせたかった。

それさえ免れれば、あとはたいした問題じゃない。

人生は、ほんといろいろなことがある、1つの失敗やマイナスの出来事で、人生のすべてが決してしまう訳じゃない。

一度最悪の事態を想定するような目に遭ったら、そのあと少々のことがあっても

「たいしたことないじゃん」って心に引っ掛からないようになる。

でも怖いのはトラウマなんだ。

幼いころに心についた傷を、なにかの出来事で刺激されたら、恐怖と不安でパニックになって、普通ではない大仰な反応をしてしまう。

自分の中にそんなトラウマがあれば、専門の医師と連携を取ったりするのもありだし、

自分が常に自分の弱点を認識して、うまく付き合う。

僕自身大きなトラウマがあったから、息子のこころの状態がよくわかるんだ。

で、だから最悪の事態を避ければ、何とかなるって思えたんだ。

大事なのは、だって、最近すごく思うんだ。

息子には幸いとってもやさしい彼女がいて、息子の回復を待っていてくれてる。

きっと息子のこころを癒してくれるはず。

で、僕が息子にたいしてしてやれることは、バックアップだって思ってる。

そばにいて息子をささえるのは、僕じゃなく、彼女なんだ。

僕は、二人が支え合って生きていけるように、遠くからバックアップする役目だって。

親はグズグズそばにいるもんじゃない。

薬も大事だし、カウンセラーの先生も大事だけど、

一番大事なのは、家族の愛かなって、最近ほんと思うよ。

心底相手を想って、なんでもしてあげたいって思うのは家族だからだよ(パートナーも家族よ。まだ籍いれてなくてもね)。

他人じゃないんだ。だから必死で、自分のことなんか置いといて、なんとか助かれ!って思うよ。

人生、いつでも予断は許されないが、生きてさえいれば(最悪の事態を免れれば)、

リカバリーはできるのだ。

2)のこと

それで、マイナスの状態に陥ったら、かえってそれを契機に、前よりもさらにプラスの状態にする。

マイナスをチャンスにして、マイナスに陥るより以前より、さらにプラスの状態にもっていくスプリングボードにするんだって。

テレビドラマじゃないけど、いつも僕はなにかマイナスなことが起こったら、

「10倍返ししてやるっ」って、すぐに心と頭を切り替えるようにしてるんだ。

「1個マイナスなことが起きたら、10倍のプラスに転じるきっかけにしてやろう!」

って、心の反射神経を持つようにしてる。

ミス、失敗がおこれば、すぐに心と頭を切り替えて、

10倍のプラスでリカバリーしてやるぞ!って

エネルギーを燃やすんだ!

僕はなんの取り柄も才能もないけど、

このリカバリー能力だけは神様がくれたのかなって。

それはね、

3)のことにつながるんだ

「より高く飛ぶためには、より低くかがめ」って、よく世間で言われてて、耳にするよね。

ほんとその通りだと思うんだ。

いまある期間のなかで、谷、スランプってとこに自分がいるって思ったら、

実際そういう状況にいたら、ふつうはなんとか早くもう一度良かった状態に戻りたいって思うだろうけど、それが無理な時ってあるよね。

巡りあわせがどうしても自分の思いとそぐわない状況にどんどんなって行って、なんか悪いバイオリズムにはまったのかな?とか、

そういう時って、焦ってもとの良い状態に固執して、少しでも指をひっかけてつかまろうとするんだけど、

ここで、僕はいつも自分に再認識させてる。

「悪い状態なら、逆にその悪い状態にとっぷり浸かって、もう背伸びしたり、無理に良い状態を引き留めようとしたりしないで、いまは勉強の時期に突入したんだ、いまは地力を貯める充電の時期に突入したんだって、それで、活動が停滞したことをマイナスではなく、大きなプラスに捉えて、じっくり自分のやりたい道新しい人生軌道への準備期間に入ったんだって認識すべきなんだ」

きっとなにかの転機かもしれない。

いままで固執してきたことから、いったん手を放して、新しい道が用意されてるかもしれないから、変な執着心を一旦捨てて、冷静になって、新しい人生軌道について、自分を観察してみるべきじゃないかな?

そう、自分自身に問いかけてみる。

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